ブランコの件
奇妙なタイトルですが、詳細は後ほど、きっとわかります。
このエントリはこちらの続き。
テスト分析・テスト設計の勉強会でLTしてきたのですが、
その時に具体例として使ったのが
我が家を建てた際の分析と設計の話。
その話で、懸垂用の棒をつけれるのなら、
ブランコはそこに引っかければ良いのでは?
というコメントを頂いたので、それができない理由をお伝えします。
どうでもよさそうな話なんですが、
分析と設計の話に繋がってくるんですよ。
勉強会に参加していない人は・・・なので
では、解説しながら、ブランコの件を書いていきたいと思います。
- お家を建てるときの分析:住む人の周りの成果を整理する
我が家のケースでは、設計士さんの依頼で
「住まいづくりのこだわり」というテーマで
「私」、「妻」、および「みんなで」、
という視点でヒアリングシートに記入しました。
私の視点の例(妻記入):
ワークスペースがほしい
本が多い。増える可能性もあるので、そのスペースがほしい
トレーニングに使えるものがあると良い
妻の視点の例(妻記入):
家事導線、工夫したい。キッチン→勝手口→ゴミ置き場
みんなでの視点の例:
ブランコ?(妻記入)
妻の視点の導線はさすがです。私はたぶん出てきません。
あと、「ブランコ?」は庭ではなくて、
家の中で子供が楽しそうに
子供が遊んでいる姿を思い浮かべていたようです。。。
- お家を立てるときの設計:お家の図面を書く
図面では、見事、上記の項目が実現されていました。
ただし、ブランコ以外。
・ワークスペースと本棚は、吹き抜けのデッドスペースを利用
・トレーニングに使えるものは、一階天井の梁に懸垂用の棒を設置
・家事の導線は、お見事。ほぼ直線で10歩で完結します
・ブランコは、設計士の判断で却下
で、なんでブランコが却下なのかというと、
まず子供が小さい時しか使わないので、
お家のライフサイクルから見ると、頑張るところではない。
あと、吹き抜けの梁や懸垂棒に付けるとして、
ペレットストーブがあるので、
ブランコのふり幅を考えると難しい。
という判断でした。
前者は、分析の時点で概ね把握できていたとしても
後者は、設計士さんが設計図を書いて、
その課題解決を考えた時に
スマートに解決できないという判断でした。
さすがプロです。以下は、その証拠写真。
こちらは懸垂棒の写真。これだけだと、
そのままブランコがつきそうですが。
少し見にくいですが、上のほうに懸垂棒が見えます。
その下にはストーブと
ウッドデッキに出るスライド式のドアがあるので
ブランコをつけるのはあきらめるしかないです。
写真を見れば、この懸垂棒にブランコをつけるのは
無理なことが素人でもわかりますが、
ただ、それが設計の段階でわかるかどうかは別問題。
お家ができて、
ブランコをつけようとして無理でしたでは困るので、
分析や設計の段階で残念なお話をしてくれたほうが助かります。
また、どうしてもブランコがいる、ということであれば
設計の段階でどうにかできます。
よくソフトウェア開発の残念な例がありますよね。
我が家が残念なソフトウェア開発の例のようにならなくて良かったです。